守ってくれる情シスがいない人の、AIに入れていい情報・ダメな情報
「AIに何を入れていいか分からない」——その不安は、たった一つの基準で消えます。
事務経験ゼロから、AIをフル活用してオンライン秘書・事務代行をしているTaEです。
最近、周りからよく聞かれます。「AIにどこまで情報を渡していいの」「業務でどこまで使っていいか分からない」と。
情シスがいない会社の方が多い
大手なら情報システムや情報セキュリティの専門部署があります。でも中小企業にはほとんどありません。個人ならなおさらです。設定ひとつとっても、無料プランだとAIの学習に使う・使わないのオンオフができないものもあります。Geminiがそうだったと思います。私自身はChatGPTもGeminiもClaudeも全部有料で使っているので、今このタイミングで無料プランの詳しい案内はできません。それくらい、プランごとの違い以前に「何をAIに書き込んでいいか分からない」という人がかなり多いんです。
DX化しろと言われて10年以上経つのに、全然進んでいません。2025年問題も、たぶんもう知らない人の方が多いと思います。そこに今度はAX、AI活用が上乗せされています。最低限の知識もルールもないまま、AIだけがどんどん進化していく。不安になる人が多いのも当然です。
スマホの頃と同じ感覚で来ている
私自身は3年半ほど前からAIを使っていて、そこまで不安なくここまで来られています。理由は、15年ほど前にスマートフォンが出た頃から情報に敏感だったからです。あの頃はセキュリティが穴だらけで、スマートフォンがウイルスにかかってデータが飛ぶことも普通にありました。「絶対Wi-Fiを使うな」と職場で徹底されていたのを覚えています。あの頃からの感覚が、今のAIにもそのまま生きています。
「どこまで見られているか分からない」「自分のことが全部抜き取られるかもしれない」「AIの学習に使われるのが怖い」。そう言ってAIを避ける人にも、よく会います。でも気持ちだけで避けても、状況は変わりません。まずは何が起きているかを知ることから始めた方がいいと思っています。
もう全部AIに使われている
まず知ってほしいのは、AIを意識的に使っていない人も、すでにAIに情報を使われているということです。YouTube、Instagram、Google検索、TikTok——裏側はもう全部AIが動いています。それでも多くの人は、そこに個人情報や家族の情報、社名を書き込んではいないはずです。
なら基準は同じでいいんです。SNSやGoogle検索に書き込んでいる内容と同じ基準で、まずはAIを使えばいい。
Instagramのように非公開設定にしていても、写真をアップした時点でそのサービス側のAIに学習させて使われていると思った方がいいです。もともとAIがなくても、広告のために好みの情報は抜き取られ続けてきました。自分の情報を直接入れていなくても、AIへの問いかけ方や普段書き込んでいる内容から「何が気になっているか」は伝わります。それはGoogle検索でもAmazonや楽天でも、好みの商品が出てくるのと同じ仕組みです。今さら怖がる話ではなく、生活の中に常にAIがいることを、まず受け入れる。その上でどこまで使うかを、自分の中で決めればいいんです。
基準はひとつだけでいい
一つだけ基準を作るなら、これです。
「この情報が誰かに伝わったら、困る人が出るか」
自分の情報なら自分が困る。家族の情報なら家族が困る。会社や友達の情報なら会社や友達が困る。それ以外、つまり普段Google検索に打ち込んでいるような内容なら、基本的にAIに書き込んでも問題ありません。
これがあれば、上司や同僚に聞かれても言い切れます。「会社の情報も案件名も金額も入れていません」と。SNSを仕事で使うなと言われていた頃と同じで、情報を出さなければ使っていいんです。
まずは会社情報に関わらない業務から
例えば外向けのチラシのデザイン。書く内容は、ホームページに載っている会社情報や電話番号と大体同じです。今まで1時間半から2時間かかっていた作業を、AIなら一気に縮められます。総務ならExcelの関数を作ってもらう。プレゼン資料なら、誰向けにどんな内容を伝えるかという構成の型だけ作ってもらって、案件の細かい中身は自分で書き込む。会社の知的財産や個人情報に関わらないところから、少しずつ始めればいいんです。
それを見た周りが「そういう使い方があるのか」と学び、使う人が増えれば、もっとちゃんとルールを作ろうという流れが会社の中に生まれます。
もし会社で誰もAIを使っていないなら、逆に使った方がいい。先に使った人がポジションを取れます。今はまだ入口に立っただけの人が多い分、少し先に進んで教えられる人になるだけで、社内での立ち位置は大きく変わります。この先を見ていくと、人に教えられるスキルはずっと強いスキルになっていくはずです。
あなたの会社に、AIへ渡していい情報のルールはありますか。
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