AIのことを考えていたら、もっと気になるものが見えてきた
最近、このニュースレターではAIの話を書いています。
AIを子どもに使わせるべきなのか。
親はどんな姿勢で向き合えばいいのか。
学校はどう対応していくのか。
そんなことを考えながら記事を書いてきました。
でも、AIについて考えれば考えるほど、
わたしの中で別のテーマが大きくなってきました。
それは「ゲーム」です。
一見すると関係なさそうですよね。
でも実は、AIと同じくらい、
いや、もしかするとそれ以上に、
親が理解しておいた方がいい世界だと思っています。
なぜなら、子どもたちはAIより先に、
ゲームの世界の中で育っているからです。
わたしはゲームにまったく興味がありませんでした
誤解のないように言うと、
わたしは昔からゲーム好きではありません。
子どもの頃もほとんどハマりませんでした。
今もゲームで遊ぶことはほぼありません。
だから息子がゲームをしていても、
正直なところ、よく分かっていませんでした。
「ゲームでしょう」
くらいの認識です。
でも、1〜2年前に状況が変わりました。
それは、フォートナイトの中で遊べるゲーム制作に関わったことがきっかけでした。
最初は興味本位でした。
でも、その経験がわたしの見方を大きく変えました。
子どもたちはゲームをしているのではなかった
ゲーム制作をして驚いたことがあります。
それは、
“子どもたちは単純にゲームをしているわけではない”
ということです。
親世代がイメージするゲームは、
遊んで終わりです。
でも今のゲームは違います。
コミュニケーションがある。
経済圏がある。
流行がある。
コミュニティがある。
自己表現がある。
そして、
マーケティングがあります。
子どもたちは毎日、
そういう巨大な世界の中で時間を過ごしています。
「ゲームは悪」では、もう何も見えない
昔は、ゲームはほどほどに。
外で遊びなさい。
そんな価値観がありました。
もちろん今でも大事な考え方です。
でも、「ゲームは悪いもの」
という認識だけでは、
子どもたちが見ている世界は理解できません。
これはAIと同じです。
AIも、
危険だから禁止。
分からないから触れない。
その姿勢では本質は見えてきません。
知らないからこそ、
まず知る。触ってみる。中に入ってみる。
その姿勢が必要なのだと思います。
制作側に立って初めて見えたもの
ゲーム制作を経験したことで、
わたしは初めて
「なぜ子どもたちがそこまで夢中になるのか」
が少し分かるようになりました。
そして同時に、
危険な部分も見えるようになりました。
子どもが弱いからハマるわけではありません。
夢中になるように設計されているのです。
面白いから続ける。
続けるから習慣になる。
習慣になるから離れにくくなる。
そこには作り手の意図があります。
わたし自身、
制作側を少し経験したことで、
「なるほど、そういうことか」
と気づくことがたくさんありました。
親が知らない世界で、子どもたちは育っている
AIもそうです。
ゲームもそうです。
そしてSNSもそうです。
今の子どもたちは、
親世代が経験していない世界の中で育っています。
だから、昔の常識だけでは追いつけません。
これは少し厳しい話ですが、
年齢を重ねるほど人は古い考えに執着します。
自分が育った時代の価値観を、
無意識に正解だと思ってしまいます。
でも、変化が激しい時代ほど、
古い地図は役に立たなくなります。
新しい地図を手に入れるためには、
まず現場を見るしかありません。
次回予告
次回は、ゲーム制作をしていて一番驚いたことを書きます。
わたしはずっと、
子どもたちは「ゲームで遊んでいる」と思っていました。
でも実際は違いました。
子どもたちは、
親が思っている以上に大きな世界の中で生きています。
その話をしていきたいと思います。