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子どもたちはゲームをしているのではない

前回の記事で、
“わたしはゲームに興味がなかったにもかかわらず、
フォートナイトのゲーム制作を経験したことで見える景色が変わった”
という話を書きました。

そのときに一番驚いたことがあります。

それは、
“子どもたちは単にゲームをしているわけではなかった”
ということです。

これは制作側に入って初めて気づきました。

正直に言うと、
わたしも長い間「ゲームはゲーム」だと思っていました。

遊ぶもの。
暇つぶし。
やりすぎ注意。

その程度の認識でした。
でも実際は全然違いました。

親が見ているものと、子どもが見ているものは違う

親が見ているのは、ゲーム画面です。

キャラクターが走っている。
戦っている。
建物を作っている。
ただ、それだけに見えます。

でも子どもたちが見ているのはもっと違う世界です。

友達がいる。
流行がある。
会話がある。
協力がある。
競争がある。
そして居場所があります。

フォートナイトもそうです。
ロブロックスもそうです。

子どもたちにとっては、
ゲームというより「集まる場所」に近いのです。

放課後の公園が、オンラインになった

わたしが子どもの頃、
友達と遊ぶ場所といえば公園でした。

学校が終わったら、
「あとで公園ね」という約束をして集まる。

鬼ごっこをする。
野球をする。
自転車で遊ぶ。

そんな時代でした。

今の子どもたちは少し違います。

放課後になるとオンラインで集まる。
フォートナイトで待ち合わせる。
ロブロックスで一緒に遊ぶ。
そして会話をする。

親から見ると、
一人でゲームをしているように見えます。

でも実際には、
友達と一緒に過ごしている時間だったりします。

ここは大人が思っている以上に大きな違いです。

ロブロックスが世界一の理由

最近はAIの話題ばかりですが、
世界中の子どもたちが最も長い時間を過ごしているサービスは、
実はロブロックスだと言われています。

多くの大人は、
名前すら聞いたことがないかもしれません。

でも子どもたちの世界では当たり前の存在です。

わたしも制作に関わるまでは、
正直ほとんど知りませんでした。

でも中を見て驚きました。
そこには無数のゲームがあります。
世界中の人がいます。

そして毎日のように新しい遊びが生まれています。

もはや一つのゲームではありません。
巨大な世界です。

わたしたち親は、その世界を知らない

ここで少し怖い話をします。

AIについては、
多くの大人が興味を持ち始めました。
「知らないとまずいかもしれない」
という危機感があります。

でもゲームについてはどうでしょう。

「ゲームは子どものもの」
と思っていないでしょうか。

わたし自身、そうでした。
だから知らなかった。

でも、子どもたちが何時間も過ごしている場所を、
親がまったく知らない。

これって実はかなり不思議なことですよね。

昔で言えば、
子どもが毎日通う公園を、
親が一度も見に行ったことがないようなものです。

ゲームの話ではなく、子どもの話

ここで勘違いしてほしくないことがあります。

わたしは、「ゲームをやりましょう」
と言いたいわけではありません。

ゲームはほどほどがいいでしょう。

それは今も変わりません。

でも、ゲームの中で何が起きているのか。
子どもたちは何を楽しんでいるのか。
どんな人たちと関わっているのか。
それは知っておいた方がいい。

なぜなら、ゲームの話ではなく、
子どもの話だからです。

次回予告

ゲーム制作に関わって、
わたしはもう一つ驚いたことがあります。

それは、ゲームの裏側には、
想像以上に「大人の世界」があるということです。

企画。集客。分析。改善。
そしてマーケティング。

子どもたちが遊んでいる世界の裏側には、
実は大人たちの戦略があります。

次回は、「ゲームの中には、もう仕事がある」
という話を書いてみたいと思います。

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