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親が「わからない」と言えることも、子どもの学びになる

子どもから質問されると、少し焦ることがあります。

学校のこと。
ゲームのこと。
AIのこと。

自分が子どもの頃にはなかった世界ほど、言葉に詰まります。

「これ、どういうこと?」と聞かれても、すぐに答えられない。

親なのに、知らないことばかりだなと思う日もあります。

でも最近は、すぐに答えを出せないことが、必ずしも悪いわけではないと思うようになりました。


「わからない」で終わらせない

親がたくさんの知識を持っている家庭と、そうではない家庭。
そこには、たしかに差があると思います。
でも、知識量だけの話ではありません。

子どもが「わからない」と言ったときに、親がどう返すか。

そこにも、小さな差が生まれます。

「自分で調べなさい」と言われること。
「そんなこと知らない」と流されること。
「わからないね。少し調べてみようか」と言ってもらえること。

この違いは、思っている以上に大きい気がします。

親が先生になる必要はありません。
全部を教えられる人になる必要もありません。

ただ、知らないものを前にして、一緒に立ち止まれる大人でいる。
それだけでも、子どもにとっては安心になるのだと思います。


知らないものを、すぐに遠ざけない

AIも、ゲームも、VRも、
知らない側にいると、不安になります。

時間を奪われそうです。
危なそうです。
依存しそうです。

そう感じる気持ちは、よくわかります。
親としては、子どもを守りたいですから。

ただ、不安だけで扉を閉じてしまうと、子どもは「自分が興味を持つものは、大人には理解されない」と感じるかもしれません。

全部を肯定する必要はありません。
ルールも必要です。
距離感も必要です。

でも、判断する前に一度だけ覗いてみる。
実際に触ってみる。
子どもに話を聞いてみる。

それだけで、会話はずいぶん変わります。

「何をしているの?」ではなく、
「何がおもしろいの?」と聞けるようになります。

「危ないからやめなさい」ではなく、
「どう使えば安心かな」と一緒に考えられるようになります。


小さな入口は、後から効いてくる

小学校の現場で子どもたちを見ていると、最初の一歩を軽く踏み出せる子と、そうではない子がいました。

PCに触ること。
知らない言葉を調べること。
人前で質問すること。
新しいものを試してみること。

こういう小さな一歩です。

これは才能だけの差ではないと思います。

家で大人が何を話しているか。
何に触れているか。
知らないものにどう向き合っているか。

その積み重ねも、きっと関係しています。

だから親にできることは、高価な教材を用意することだけではありません。

子どもの前で、
「おもしろそう」
「少し見てみよう」
と言えることです。

知らないものを、怖いもののままにしない。
子どもと一緒に、少しだけ覗いてみる。

それが、子どもの世界を広げる入口になるのかもしれません。

わたし自身も、AIや宇宙、VRについて、まだ知らないことだらけです。

だからこそ、少しずつ見に行っています。
触ってみています。
人の話を聞いています。
そこで見たものを家に持ち帰って、子どもと話しています。

その繰り返しの途中です。

親が全部知っている必要はありません。
でも、知らないからといって、子どもの前で扉を閉じない。
それだけは、大事にしたいと思っています。

あなたは最近、子どもと一緒にどんな「知らない世界」を覗きましたか?

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